じんせいテラス

出逢って触れ合って 楽しんで 笑って 心穏やかに 心元気に 心のオアシス 心のアクセント それがじんせいテラス

心温まった話①

人生振り返ると誰もが大なり小なり何かしら思い出に残る物語、波瀾万丈までとはいかないまでも忘れられない〜印象深い出来事や経験談を胸の内に持っていると思います。

私の場合『記憶と記録の仕訳』の中でも綴ったように、合縁奇縁の交友録や画像、日記などマメに整理する習慣のお陰で記憶の糸をたぐり寄せる時が、他の人よりかなり多いのではないかと思っています。
いとも簡単に感極まって涙する感受性が強過ぎる私なりの心温まった幾つかの体験談も、じんせいテラスの中で時々綴ってゆきたいと思います。

それは、、、ある元旦早朝の出来事でした。
細雪降る夜明け前、軽いジョギングをしていた私の少し先に横道から突然現れた新聞配達の少年が、大量のチラシ入り新聞が詰まっている自転車の籠と凍って滑る道のせいでバランスを崩して倒れました。
私も驚き、走り寄って少年と二人で散らばってしまった新聞を、少し話をしながら拾い集めました。
まだ中学一年生だという彼は父を早く亡くした母子家庭らしく、小遣いを稼ぐ為に小学生の時から新聞配達をしているとの事でした。
彼が体勢を整え走り出すのを見届け反対方向に歩き出すと、、、背後から自転車を降りた彼が手を振りながら「ありがとうございました。
「父さんが叔父さんの姿を借りてやって来てくれたのかと思っちゃいました!」と洒落た事を言って頭を下げたのです。

私は離れ去って行く彼を、、、吹きつける雪が解凍された水と目頭からただれ落ちる水と鼻から落ちてくる妙な水が入り混じるなんとも言えない形相で改めて見送りながら、、、万感の思いで新たな年を迎える事が出来たのでした💦💦💦

ふと、、、誰が叔父さん⁉ どこから見てもお兄さんだろうが😤と思いながら、、、